リターン トゥ イヴァリース
東州オサード小大陸ヤンサの南西にある広大な砂漠地帯。ここに亡国ダルマスカ王国の失われた都ラバナスタはあった。
そのラバナスタの廃墟の地下、ガラムサイズ水路の奥に、幻の王国イヴァリースの王都「ルザリア」があるという。
イヴァリースの伝説には諸説あり、登場人物ごとの目線でそれぞれが観劇のため物語化されていて何が真実なのかはハッキリとしない。
最初にこの地に都市を築いたのはゴーグ人であるとされている。この都市ゴーグは飛空艇や機工兵器等の発明が最初になされた伝説の都で機工都市と呼ばれた。後にリドルアナ大灯台と呼ばれる機工都市ゴーグは狭小な土地に築かれたためまさに灯台のように上へ上へと延びていった。隆盛を極めた機工都市ゴーグだったが、あるとき謎の爆発事故により「上半分」が消失、都のすぐそばに地獄へと続くと言われる大穴「リドルアナ」ができた。これをきっかけとして人々が都を離れる様になる。この時、都を捨て流浪の民となったゴーグ人は彷徨った末イルサバード北州に辿り着きガレアン人の始祖7部族の一つとなった。
次にイヴァリースの地を支配したのはミュロンドに都を置く神聖ユードラ帝国だった。神聖ユードラ帝国は絶対君主制の国家で、政治腐敗により特権階級だけが富と権力を支配し民衆は明日食べるにも困る程苦しんでいた。そんな時にアジョラという勇者がわずかな仲間と立ち上がり、20年に及ぶ戦いを経て、勝利するが同時にアジョラも命を失った。
https://gyazo.com/7070d84513647a1011f0d83811be36ef
そして一説にはこれがイヴァリース王国であるとも、そうではないとも言われるが、アトカーシャ王朝という時代に、黒獅子公の南天騎士団と白獅子公の北天騎士団の二手に分かれて後継者争いが勃発する。戦渦によってイヴァリースが焦土と化す中、彗星のごとく現れたのがのちに平民王と呼ばれるディリータという名の若者だ。ディリータは11人の仲間と共に平和を取り戻すために奔走し、新生ゾディアックブレイブと呼ばれた。彼らは見事に目的を成し遂げた。ディリータはオヴェリア王女と結婚し国を引き継ぎ平民王となる。
ひんがしの国の港街クガネに、一隻の大型飛空艇が入港した。 その名は「プリマビスタ」、高名な劇団「マジェスティック」が有する移動式空中劇場である。 ガレマール帝国において、ミュージカル「ゾディアックブレイブストーリー」をヒットさせた彼らは、なぜ東の果ての商港へとやって来たのか。 今、物語は幻の王国「イヴァリース」へと回帰する。
ラバナスタからはるか南、バルナード海の海上に、地獄へと続くと伝えられる巨大な穴「リドルアナ」がある。その縁にそびえ立つのは、洋上を征く船が大穴に落ちることがないようにと古の昔に建てられた大灯台……。この封じられた聖塔に向け、劇場艇「プリマビスタ」が飛び立つ。
聖石に導かれるようにして、一行はゴルモア大密林にひっそりと佇む石造寺院を訪れる。その名は、「オーボンヌ修道院」。 『デュライ白書』の記述によると、この僧院こそがラムザ・ベオルブたちの旅が始まった場所であり、そして、終局を向かえた場所なのだという。因縁の地で、すべての決着をつけるための戦いが始まる。